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転職活動で最初につまずく人の共通点

転職活動を始める人の多くがいきなり求人を探し、職務経歴書を書き始めます。しかし、実際にうまくいく人ほど、最初にやっていることは求人探しではありません。それが、キャリアの棚卸しです。棚卸しが曖昧なまま動くと、

  • 志望理由が弱くなる
  • 職務経歴書が表面的になる
  • 面接で話が散らかるといった状態に、ほぼ確実に陥り方向性を見失う方々が大半です。これでは転職活動が上手くいくどころか自分自身に疲弊してしまい、デメリットされ生まれてしまうリスクも出てきます。

キャリアの棚卸しとは「過去の整理」ではない

キャリアの棚卸しというと、これまでやってきた業務を思い出す作業だと思われがちです。しかし本質は、
過去・現在・未来を一本の線でつなぐことにあります。単なる経歴の振り返りでは、転職活動には使えません。

今回の記事は実際に転職活動を始めようか検討している方若しくは既に転職活動を実施されている方に向けて転職活動における最大の準備といっても過言ではないキャリアの棚卸しについてTipsを書いていきたいと思います。


① まず整理すべきは「業務内容」ではなく「役割」

多くの人は、「何をやってきたか」から書き始めます。けれど、企業が知りたいのはそこではありません。最も重要で企業の採用担当者や現場レベルの担当者が見たい点はどこか。

  • どんな立場で
  • どんな期待をされ
  • どこまで任されていたか

それが上記の3点です。同じ業務内容でも役割や背景、実際に手を動かしていた職域が違えば評価はまったく変わります。


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② 「立場」と「責任範囲」を言語化できるか

次にキャリアの棚卸しで重要なのは、自分の立場を客観視できているかです。

  • メンバーだったのか
  • サブリーダーだったのか
  • 主担当だったのか

さらに、判断権限はどこまであったかや誰に対して責任を持っていたか等ここを曖昧にしたままでは、
次のキャリアも曖昧になります。


③ 今できることと「まだできないが、次にやりたいこと」

棚卸しは、過去を語るためだけの作業ではありません。むしろ重要なのは、今確実にできることやまだ経験していないが、次に挑戦したいことこの2つを切り分けて整理することです。

ここが混ざると、背伸びしすぎた志望動機が自然と生まれてしまったり、根拠の弱いキャリア希望に相手に映ってしまう可能性があります。


④ キャリアの棚卸しが甘いと、なぜ転職が迷走するのか

キャリアの棚卸しが不十分なまま転職活動を始めると、多くの人が途中で迷走します。これは意志が弱いからでも、判断力がないからでもありません。「判断の軸が存在しない状態で選択を迫られる」ことが原因です。

棚卸しができていないと、自分のキャリアを説明する言葉が曖昧になります。
結果として、求人を見るたびに「ここも良さそう」「あっちも悪くない」と感じ、選択基準が揺れ続けます。その場では納得して応募しても、面接に進むにつれて「本当にここでいいのか」という違和感が積み重なっていきます。

エージェントの立場から見ていて特に多いのが、企業ごとに志望理由が微妙に変わり、本人もその違いを説明できなくなるケースです。これは企業理解が浅いのではなく、自分理解が整理されていないことが原因です。また、棚卸しが甘いと「今できること」と「将来やりたいこと」が混ざります。
その結果、企業側から見ると「この人は即戦力として何ができるのか」「なぜこのポジションなのか」
が見えにくくなります。評価が伸び悩む理由は、スキル不足ではなく判断材料不足であることがほとんどです。

転職活動が迷走する人ほど、活動量は多い傾向にあります。しかし、軸が定まらないままの行動は、経験としても自信としても積み上がりにくい。だからこそ、動き出す前に棚卸しを行うことが、結果的に最短ルートになります。


⑤ 「良い棚卸しができている人」の特徴

キャリアの棚卸しがしっかりできている人には、明確な共通点があります。それは、特別な経歴を持っていることではありません。自分のキャリアを、他人の視点で説明できていることです。まず一つ目の特徴は、「自分は何を任されてきた人なのか」を一文で説明できることです。
業務内容ではなく、役割と責任範囲を言語化できています。これができている人は、職務経歴書でも面接でも話がブレません。

二つ目は、強みと課題を切り分けて整理できていることです。得意なことを過大評価せず、苦手なことを過小評価もしない。その結果、「次のキャリアで何を伸ばしたいのか」が現実的に語れます。企業側から見ても、成長イメージが描きやすくなります。

三つ目は、次にやりたいことが現在の延長線上にあるという点です。背伸びした理想論ではなく、これまでの経験を踏まえた上で「次はこの領域に挑戦したい」と説明できる。この一貫性があると、転職理由や志望動機にも自然な説得力が生まれます。

実際に個人的に数多くの転職支援をしてきて感じるのは、棚卸しができている人ほど、選択に迷わず、決断も早いということです。判断が早いから成功するのではなく、判断できる状態を作ってから動いているから成功する。この違いは、転職活動の質そのものに表れます。


キャリアの棚卸しは、転職活動の「地図」になる

キャリアの棚卸しをせずに転職活動を始めるのは、地図を持たずに知らない街を歩くようなものです。

  • どこに向かうのか
  • どの道を選ぶのか

それを決めるために、まず必要なのが棚卸しです。活動を始めたり、転職を検討し始めると次に視点が移ってしまい現在地や自身との対話をないがしろにしてしまいです。ですがまずは自身と向き合う時間をしっかりと作り、「何があれば転職を検討しなかったのか」「今の仕事では叶えられないのか」等今の自分に数回whatとwhyを投げかけて見るのが大事です。

次の記事では、この棚卸しの結果等をどう職務経歴書に落とし込むか、という所に焦点を当て「見やすい職務経歴書の共通点」について解説します。