― リスクとは「損をすること」ではなく「選択肢を失うこと」ですー

投資に対して「怖い」と感じる方は少なくありません。
損をするかもしれない、騙されるのではないか、失敗したら取り返しがつかない——
こうした不安を抱くのは、ごく自然なことです。


しかし実際には、投資で大きな失敗をしてしまう人の多くは、
怖がりすぎた人ではなく、リスクの正体を誤解したまま行動してしまった人です。
本記事では、価格変動や暴落といった表面的な話ではなく、20〜30代の会社員が本当に理解しておくべき
「投資におけるリスクの構造」を、実務的な視点で解説します。

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結論:リスクとは「損失」ではなく「判断を縛る要因」です

多くの方が考える投資のリスクは、「お金が減ること」だと思います。
しかし、投資の現場で本当に致命的なのは、お金そのものではなく、冷静な判断ができなくなることです。

たとえば、
・下落が怖くて売ってしまう
・上昇が怖くて買えなくなる
・情報が多すぎて何も決断できなくなる

これらはすべて、感情や不安が判断を支配している状態です。
リスクとは結果の良し悪しではなく、判断の自由を失う可能性だと理解する必要があります。

なぜ人は「価格変動」を過剰に怖がってしまうのか

見えるリスクは大きく、見えないリスクは小さく評価してしまいます

価格の上下はチャートとして可視化され、数字が下がれば、誰でも不安になります。
これは人間の本能であり、理屈だけで止めることはできません。

一方で、インフレによる購買力の低下や投資をしないことによる機会損失、長期的に選択肢が減っていくリスク等これらは数字として見えにくいため、軽視されがちです。
その結果、多くの人は「見えるリスク」を恐れ、「見えないリスク」を無視してしまうのです。


元本割れはリスクではなく「途中経過」です

投資において、元本割れは避けられない局面です。
むしろ、一度も含み損を経験しない投資の方が珍しいと言えます。

問題なのは、元本割れそのものではありません。本質はその瞬間に、どのような判断をしてしまうかです。

・含み損を失敗だと決めつけてしまう
・耐えられずに売却してしまう
・二度と投資をしなくなる

この時点で、はじめてリスクが現実の損失へと変わります。

本当に警戒すべき3つのリスク(実務的視点)

① 行動しないリスク|時間を敵に回してしまいます

20〜30代の最大の資産は「時間」です。それにもかかわらず、「怖いから何もしない」という選択をしてしまう方は少なくありません。

これは、インフレという確定的なリスクを受け入れている状態と同じです。

※インフレ=インフレーション:「モノやサービスの値段が上がり続け、お金の価値が下がっていく状態」お金の額面が減るわけではなく、お金で買える量(購買力)が低下するというもの。

年2%の物価上昇でも、30年後にはお金の価値は約半分になります。これは暴落よりも、はるかに確実なリスクであり言わずもがな全員が備えるべきリスクです。


② 感情で判断してしまうリスク

投資で失敗する人の行動は、驚くほど共通しています。

・下がったら売る
・上がったら欲しくなる
・人の意見で判断が揺れる

これは知識不足ではありません。仕組みがないことによる失敗です。積立投資や自動化、ルール化は、
利益を最大化するためではなく、感情を排除するための装置として機能します。


③ 他人の成功を自分に当てはめてしまうリスク

SNSやYouTubeで語られる成功体験は、あなたの年収、家族構成、リスク許容度を考慮していません。

それでも人は、「自分も同じようにできるかもしれない」と感じてしまい、これは投資における、最も危険な判断の外注です。判断を他人に委ねた結果、責任だけが自分に返ってくるケースは非常に多いのです。


投資が怖い人ほど、実は向いています

実務的に見てきた中で感じるのは、「投資が怖い」と感じる人ほど、長期的には安定した行動を取りやすいという点です。

・無理をしない
・ルールを守る
・調子に乗らない

上記は、投資において非常に重要なポイントです。問題は怖さそのものではなく、その怖さをどう扱うかにあります。投資のリスクとは、価格変動や暴落そのものではありません。

本当のリスクとは①様々な経済面でのリスクを頭にいればがらもなんとなく先延ばしにして 行動しないこと② 感情で判断してしまうこと③ 判断基準を他人に委ねることだと私は思います。実際に大学時代からコツコツ時間を味方に資産運用を行ってきて良くも悪くも身をもって体験してきました。


これらを理解し、仕組みでコントロールできれば、投資は決して怖いものではなくなります。怖さを消す必要はありません。正体を理解し、管理することが、最も合理的な向き合い方です。

まずはそれぞれお持ちのリスクの許容度や自分にあった投資手法を少額から身に着けて、【早く始めて時間を味方にする】ということを始めてみませんか?具体的な初心者の方におすすめしたい銘柄や、それぞれの違いについては追って別記事でも少しご紹介したいと思います。